徒然ハーピィ

いろんなハーピィを考察したぶろぐです。みてね

ハーピィデッキを考える~アロマ軸~

 さて、お次はこちら:

f:id:mochimochiMidra:20181113011030j:plain

 このデッキについて考えていきましょう。

 重視しているのは①と③、つまり「羽根吹雪と狩場による相手の行動妨害」に重きを置いたデッキになります。

1:アロマハーピィの魅力

 パワーカードである《魔封じの芳香》、およびそれに準ずる性能を持つ《王宮の勅命》を採用することで、先攻を取って戦うことができるようになりました。コンダクターの登場で先攻にハーピィ側が置いて嬉しいカードが増えたためモンスター側の管理も十全です。

 ゲームプランが複数ターンに亘って攻撃をする、つまりハンドとデッキにあるリソースの管理をして罠を駆使したスロービートを行う「コントロールデッキ」であるため、《強欲で貪欲な壺》や《命削りの宝札》を採用することが出来ません。その代わりとしてエクストラへの依存度が多少なりとも下がっているため《強欲で金満な壺》を採用いたしました。これによりメインデッキのハーピィの動きを補強しつつ強力な永続罠を引き込む可能性を上げられます。

2:弱点と、その対策

エクストラデッキを絞ったために除去をカード効果に頼ったロービートになりがちなので、《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》などのハイステータスな効果を受け付けない堅固な怪物が登場した場合が非常に苦しい。
→サイドデッキから《怪粉壊獣ガダーラ》などを搭載することでコントロール手段を補助することが理想でしょう。

②引きムラが出やすい。華麗による展開ができない都合でハーピィカードだけで相手にプレッシャーを与えるのが難しく、必要なカードをきちんと引く必要がある。
→相手のデッキや環境次第ではオラクル、羽根休めによるロングゲームプランを見据える必要が無くなるためそこを抜いて、《メンタルドレイン》などの永続罠や《ダイナレスラー・パンクラトプス》などの除去も担えるモンスターなど、単純にデッキ内のカードパワーを上げておくのが良いかもしれません。

③相手の手札誘発や除去に弱い。それを受けてしまって狩場や魔封じによるコントロールに失敗すると挽回手段に欠けるために悲劇が起こる。
→《墓穴の指名者》で手札誘発対策をするのも手。ただしそれだけで完全に対策するのは困難なので、どちらかと言えば「②に近い対策」が求められると思われます。

3:展開の心得

 基本的に優先すべきなのは「相手のテンポ・アドバンテージを徹底的に削ぐ」ことであります。相手の行動を封じてしまえば、たとえ手札が50枚あろうと怖くはないのですから。せっかく《ハーピィの羽根吹雪》《魔封じの芳香》《御前試合》《王宮の勅命》《神の通告》と計12枚もの罠カードを入れたのですから、是非相手の挙動を読み切り、適宜動きを変えつつ戦っていただきたい所存でございます。

3-1:エクストラデッキについて

 強金の都合でかなりエクストラデッキを絞りました。それぞれの採用経緯、ならびに枚数の決定は以下のようなものです:
3枚→ハーピィカードの2種。コンダクターは除去の要であり展開の主な着地点にもなる重要なカードであり、幻竜はメイン盾&フィニッシャーである。いずれも喪失した場合が非常に危険であり、残しておくことが求められるのでフル投入。
2枚→1体で複数枚の除去が現実的に狙えるカード。上の2枚ほど固めると融通が利かなくなるので固めたくはないが、全体ではハーピィEXモンスターと同じ枚数にしておきたいため2枚。
1枚→相手を選ぶカード、あるいはゲームプラン次第で必要になるかもしれないカード。ゲーム序盤でそれぞれの必要性を見据えることは厳しかったり、そもそもこれらが飛んでも問題ない相手に当たることがあったり、と必ずしも支障が出るとは限らないが入れておくことで対処できる相手が増えるために1枚。

 コントロールというわりに《No.41 泥睡魔獣バグースカ》が見えないことに驚く方もいるかもしれませんが、これは「相手の行動を封じるカードを引くのが現実的」であることと、「EXゾーンからこいつをどける現実的な手段が無いためこちらの行動をも過剰に制限してしまう」ためです。
 例えば1枚枠に入っている《零鳥獣シルフィーネ》ですが、こちらも一見するとバグースカと同様に扱いに困りそうなカードであります。しかしこの子は鳥獣族であり、いざとならば「ハーピストで相手のモンスターと共にお掃除できる」のです。この違いは、1枚1枚のモンスターを全力で打点と除去に貢献させることが求められると言う、なかなかに過酷なロービートになりがちなこのデッキに於いて非常に重要です。

4:まとめ

  • 罠ビート好きな人はこれを使ってみよう
  • 引きムラが出るし、環境を見据えた罠選定が大事なので、ちょっと難しい
  • ハーピィでじっくりとゲームを楽しみたい人にオススメ
  • 歴史のあるデッキタイプだが、玄人向け