徒然ハーピィ

いろんなハーピィを考察したぶろぐです。みてね

ハーピィデッキを考える~レベル7展開軸~

 そろそろ気色の違うハーピィも出してみましょう:

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 わちゃわちゃしたい人向けのものでございます、ご賞味ください。

 重視しているのは④、ランク7の可能性です。加えるとここに羽根吹雪などもついてくるのが魅力ですね。

 1:レベル7展開軸の魅力

 何よりも爆発力です。多少の事故など何のその、先に相手のライフを削る明確なプランを大量に準備してやれば良いのだというスーパー脳筋発想です。それでいて、絶対に後攻1ターン目とかに動かなくてはいけないデッキではなく、序盤は標準のハーピィの動きをすることで準備をじっくりとすることも可能な、ハイブリッドデッキと言えます。展開の初動がハーピィレディになることが多いため、手札誘発に対して羽根吹雪をぶちあてられることも素晴らしい点ですね。

 《嵐征竜―テンペスト》の解禁、《ダイナレスラー・パンクラトプス》や《幻創龍ファンタズメイ》の登場により色々なところからランク7が出せるようになった他、《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》から出す先がハーピィ内では非常に強力であり、ある程度特化する価値があることは非常に重要です。(どのような布陣ができるかは後述。)

2:弱点、とその対策

①手札誘発に弱い。特に標準のハーピィ以上に《増殖するG》に弱く、チャネラーに飛んで来る場合はまだしも、竜の着地直後やテンペストのSS効果などに打たれてしまうと非常に苦しい。
→防波堤となる《墓穴の指名者》と羽根吹雪はあるが、根本的に防ぐ術はありません。幸いなことにこの手の展開をするデッキにしては蘇生をルートには組み込まないので《屋敷わらし》には相対的に強い他、デッキ内にモンスター効果をシャットアウトするカードを自然に組み込めるので相手からしてもプレッシャーはありますが。

②持久力が低い。特に先攻で置いた《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》を踏まえた展開を全体除外などで消された場合など、エクストラデッキ内のコンダクターが枯れるルートで動くと辛いことが有り得る。(コンダクターは全部使うことが望ましいのだが、場合によりけりというお話しである。)
→トマホークルートで選択するものを変える、デッキ内のカードバランスを微調整して《貪欲な壺》などを入れることで、エクストラデッキのリソースを維持できるよう努力することが良いでしょうか。
※万が一やられても通常のハーピィの戦法で戦うこともできます。テンペストやパンクラトプスの打点もあるので、必ずしも勝ち筋がトマホークに依存しているわけでないのは、他の展開特化のデッキにはない大きな魅力と言えるでしょう。

③極めて扱いが難しい。キルルートの際にどれを選ぶのか、いつ展開をするべきかなど、考えなければならないことが大変多く、ゲームメイクをきちんとしていく必要がある。
→いきなりここから入るのではなく、サンプルのハーピィなどを使ってハーピィの動かし方に馴れてからスタートして欲しいです。当然このデッキならではの動きもありますが、トマホークに入るのが難しい場合についての動きはどうしても一般的なハーピィについての知識があるか否かで変わってしまいますので……。

④安定性が低い。特に万華鏡でも出せない高レベルモンスターである竜を入れることになるため、どうしても弱い引きになるパターンが生じてしまう。
テンペストやファンタズメイの採用により、単純に引いてしまっただけならば対応すること自体は可能にしています。他に対策するならば《風征竜―ライトニング》を入れることで実質的にテンペストの枚数を増やすことなどが良いかもしれません。

3:展開の心得

 まずはランク7を如何に出すかというルートについて考えます:

  1. チャネラー + ハーピィカード
  2. パフューマー +《スワローズ・ネスト》
  3. ハーピィモンスター + ネスト + ハーピィカード
  4. チャネラーテンペストorファンタズメイ
  5. レベル7 + パンクラトプス

 ネストの採用は、このデッキにおける最重要カード、チャネラーの枚数を水増しするためにあります。他にも飛んで来る《エフェクト・ヴェーラー》やGを回避するために使用することも可能です。(Gが飛んできた場合、リクルートするのをパフューマーにして合わせ鏡を置くことで被害を最小限に抑えられる。)ただし手札を消耗しすぎるのが厳しい他、後攻1ターン目に絶対動かないといけないデッキだ、などということがないので、単純に水増し以上の邪魔をしないよう、枚数を絞っています。
 2のルートですが、パフューマーからサーチするのを狩場にする事で、それをコストにチャネラーを起動できます。3よりも最初に必要な枚数が少ないのが魅力です。

 最近になって開放された4、5のルートによって、このデッキはかなり現実味を帯びたと言えるでしょう。無理なく採用できるレベル7はこの軸では喉から手が出るほど欲しかったもので、それらが一斉に登場したのですから。

3-1:ドラゴサック

 《幻獣機ドラゴサック》は除去もできる上にコンダクターを出せるので使いやすいですが、トマホークに比べるとこちらの盤面の完成度が劣るという欠点もあります。基本的な位置づけとしては「先陣を切る」あるいは「トマホークからの布陣を受けた後の返しで再びコンダクターを出す」場合に使うことになる、といったところでしょうか。ドラゴサック、幻獣機トークンのいずれもが風属性であることを活かせる好例ですね。(幻獣機トークンはレベル3なので、《彼岸の黒天使ケルビーニ》と《ダンディライオン》を採用した【SR】などで7エクシーズをする際にも使用できる名カードになります。)

3-2:トマホーク

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 新マスタールールによって一気にその評価を上げたエクシーズモンスターの一角ですが、最近ではこの名前を見かけなくなりました。その端緒は間違いなく《サモン・ソーサレス》の禁止にありますが、それ以上に「わざわざこいつ出さなくても良いから」という恐ろしい点にもあるでしょう。ケルビーニやハリファイバーの登場で豊富な手段からエクストラリンクが可能になっている昨今ではわざわざランク7を出す必要がなくなっており、自然とこのカードも考察の俎から降ろされてしまいました。

 ところが7軸ハーピィにおいては恐ろしいパワーカードに化けてしまいます。というのも、トマホークが出すトークンは全て風属性。そう、風属性。そう!!風属性!!!!

 トマホーク1体からコンダクターが3体出せるのです!!!!

 これは大変すさまじいことで、パーティーが、リンク数で勘定するなら最大で8も蘇生させられる可能性がある怪物罠カードに化けてくれます。例えばですが:

 トマホークXS効果発動トークン5体SS、トマホークとトークンでコンダクターSS、トークン同士で更にコンダクター、コンダクター2体でガンブラー、残ったトークン2体でコンダクターをガンブラーのリンク先にSS

 の動きをすることでハンデスを絡めながらコンダクターを展開することができます。当然ここでサインを捨てられれば宴ですし、そうでなくても自分で捨てる枚数を調整できるのは最高です。

 ここからパーティーをした場合、チャネラー込みで4体ほど出て来てくれるわけでして、更にサインを捨てている場合、ガンブラーでサインからサーチしたハーピストを相手ターンに捨てられていたなどとなれば感動のあまり倒れてしまっても仕方ないレベルです。

 後攻でも強いのでしょうか? 面白いルートがあります。

 (狩場スタートであればバックを割りながら動ける)チャネラーNSから効果で竜SS、トマホークXSでトークン生成からコンダクター2体SS、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》SSして、トークン2体でボマーのリンク先にコンダクターSS。モンスター全除去を挟みつつ、コンダクターの耐性で盤面制圧

 狩場、ダンサー、パフューマーの存在のために通常召喚によってもアドバンテージを稼ぐことができるハーピィにおいてボマーは大変強力なのですが、今まで提示した構築では出すまでの消費が大きく、また出してからリターンの大きい行動をすることが困難でした。

 しかし今はコンダクターの登場で現実的なルートが登場し、さらにそこから莫大なアドバンテージを得ることが可能になりました。コンダクターが登場したことでこのデッキは価値を大いに増したと言えるでしょう。

4:まとめ

  • た  の  し  い
  • 展開主軸のデッキであるが、他の勝ち筋もあるので一つ潰されただけで壊滅することはない
  • 他のハーピィ以上に事故の可能性は無視できない
  • 特異ではあるが過度に難しくはないので、ハーピィの大量展開を見てみたい場合は是非